ネットデマ速報 VS ゆる系速報・ぽん太くん 【新幹線焼身自殺事件、搬送されたのは運転士?】

英雄として讃えたい


記事を書いている時点で46000RT超という大きな反響を呼んだツイートに、ネットデマ速報氏が「異議あり!」と声を高らかに噛み付きました。



細かなやり取りについてはこちらのTogetterまとめを見るか、当人たちのツイートを見ていただきたい。(※ Togetterまとめのほうは誰でも編集可能で後々恣意的な編集が加えられる事も有り得るということを念頭においてください、事実として元のまとめがゆる系氏を一方的に非難する流れになるような編集をしていました)










怪しさ満点、意図的な加工を含むデマ検証

火傷を負っていない


「運転士は煙を吸っただけで火傷は負っていません
「搬送される人物の写真2枚も乗客だった可能性が高い


デマ警報発令!

煙をすった「だけ」、火傷を負っていません。
後に指摘を受けまくる表現なので覚えておこう。






ミスリードの手口


火災の車両が小田原駅に到着、車いす搬送の乗客も|産経ニュース

車いす搬送の乗客も」タイトル
気分が悪くなった乗客を車いすに乗せて搬送するなど」記事内容
車いすで搬送されたのは「乗客」」

内容変わってるじゃん、関係ない話を歪曲してぶっ込んでんじゃねえよ





実はどちらかわからないだけ


解説① 1枚目はテレビ朝日で実際の映像で「けがをした方
解説② 2枚目はフジテレビで実際の映像で「ストレッチャーが運び出されました

ぶっちゃけた話このふたつは、現場の記者がリアルタイムで搬送されてくるのを見て発した言葉なので、裏付けになるかと言ったらまったくそうではない、これをもって正しいとか間違ってるとか言えるわけがない。

「乗客だった可能性が高い」とは言い難い、だからそれっぽい記事を見つけてきて歪曲した解説をねじ込んだのではないか。ちなみに、彼はパラオ国旗のときも似たようなことをやっている、常套手段なのだろう。







ソースは事件当日の国土交通省の発表


東海道新幹線火災、運転士も煙を吸い救急搬送 - TBS News i
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ソース元のニュース記事が消失しているがこの記事だ

東海道新幹線火災、運転士も煙を吸い救急搬送

 東海道新幹線の車内で起きた焼身自殺による火災で、運転士の男性も煙を吸って救急搬送されていたことがわかりました。
 30日午前11時半ごろ、神奈川県小田原市内を走行中の東海道新幹線「のぞみ225号」の車内で男が油をかぶって焼身自殺をしたもので、乗客の女性も死亡しました。
 国土交通省によりますと、運転士の男性はJR小田原駅まで車両を運転し乗客を降ろしましたが、その後、煙を吸って体調不良を訴えたため、小田原駅から救急搬送されていたことがわかりました
 火災があった新幹線は、小田原駅から車両所まで運転士の免許を持つ車掌の男性が運転したということです。(30日20:49


事件当日の記事であることと情報源が国土交通省であることを覚えておこう。


「煙を吸って体調不良を訴えた」から「火傷はない」と断定してしまっているし、運転士とも乗客とも言えないのに、本来無関係の産経新聞記事にミスリードを誘う加工を施してまで「乗客の可能性が高い」としている。

もちろん指摘されまくる、とくに「火傷がない」としたところには多くの人が違和感を感じたようだ。ところが彼は「俺が直接聞いた話なんだ」と主張しはじめる・・・












不可思議な独自取材


続報!と銘打って、JRと小田原市消防本部に問い合わせをした内容がツイートされる、内容はそれまでのデマ速の言い分を裏付けるものだった

ツイートの日時を見ると直前のツイートからたったの2時間後、この短時間のうちに問い合わせをするつもりがあるのなら、何故彼はそれまでの検証をしてきたのか?と疑問を感じないだろうか。

警報を出す前に問い合わせておけばわざわざニュースソースを当たる必要もない、画像の検証すら必要なかったかもしれないし、最初の警報の時点で「問い合わせた結果、運転士は火傷を負っていませんでした」と報告できたはずなのだ。

ゆる系速報氏に「取材メモや録音記録」と話を振られた際、ネットデマ速報は「自分で問い合わせしてくれ」という趣旨の返事をする、ソースを提示出来ない情報は無価値である、まったくの嘘である可能性もある。

事実であると提示したならその根拠を証明する責任は提示した側にある、「俺が聞いた話をお前が証明しろ」なんて常識的に有り得ない。

実はこの続報ツイートは直前のデマ警報に「火傷はなく異常なしと診断された」と付け加えただけだ。事件当日に国土交通省の発表をもとに書かれた記事と、まる二日経ってからJRと消防局に確認した話がここまで同じになるだろうか。自分がどういう質問をしたのか、消防局はこう答えたJRはどうだったとか、そういうリアリティを全く感じない

唯一のオリジナル要素が「火傷を負っておらず異常なしと診断された」とする部分だが、煙を吸って体調不良を訴えたのに異常なしと診断されるなんてことがあるのか、もっと言えばJRも消防局も「診断内容」なんていうプライバシーを報道機関でもなく親族でもない赤の他人にほいほい明かすのかという素朴な疑問もわく。

さて、この怪しい独自取材はさらに怪しくなっていく・・・・









変容する独自取材


運転士の搬送は警察の事情聴取後NEW!
ホームから搬送されたのは乗客のみNEW!



小田原駅から病院に搬送されました
→ホームからは搬送されていない ⇦ NEW!

体調不良を訴えて
→のどに違和感を訴えた ⇦ NEW!



すべてお伝えしている通りと言っているのに、新情報が出てきたり表現が変わったりするのは、突っ込み待ちのギャグなのか。

ゆる系速報氏とのやり取りのなかで何故か問い合わせ情報が変遷していく、まったくの新情報まで飛び出る、せっかくの独自取材の結果明らかになった新事実を出し惜しみする必要があるわけがない、それを書けば臨場感溢れる独自取材記事が出来上がるはずだ。

「小田原駅から搬送された」としていた、それなのに「ホームから搬送されたのは乗客のみで、運転士は事情聴取後に搬送されたのでホームからは搬送されていない」と新情報、運転士が訴えたのは「体調不良」だったのに「のどの違和感」となぜか表現が変わっている。

火災現場で煙を吸ってのどに違和感があるのに異常なしと診断?うーん













独自取材の初出は実はここ

https://twitter.com/demasokunews/status/616427355473469440
最初のデマ警報のURL、その後に続く会話を見て欲しい


事件当時、報道機関に火傷のあるなしなどわかるはずもない、体調不良としか書かれていないからといって、火傷がないと断言してしまうのは逆のベクトルのデマになりはしないか。屋内の火事の消火活動にあたった人が体調不良を訴えた場合、気道熱傷もしくは一酸化炭素中毒と見做すのは特に矛盾はせず自然と思われる。」

実は別の人物から要約するとこんなかんじの指摘を受けている(気道熱傷を指摘する人はほかにも数人いた)、独自取材の続報が出る前だからこの指摘はもっともだ。




火傷にするのがデマなら
火傷がない事にするのもデマ」
もっとダイナミックに要約するときっとこうだろう、たぶん。



そしてここで初出の独自取材、それまではニュース記事を元にした検証と解釈の話をしていたはずなのに、「さっき確認したところ~」などではなく「確認しております」と最初からあった前提条件のような話になっている、指摘していたひとも狐につままれたような気分だっただろう。

そのわずか2分後に件の独自取材続報ツイートが発信される。


  • 火災現場で煙を吸えば気道熱傷を負う
  • 他人の誇張には厳しいくせに、自分の矮小化には甘い
特に気道熱傷を指摘する人は数人いた、これらの指摘によって自分の認識の甘さと検証のずさんさが露呈してしまうことを恐れ、「これは独自取材の結果を伝えているだけなんです」と咄嗟に嘘を吐いただけではないのか。

いずれにせよ、認識の甘さを散々に指摘された末に出てきたものだということだ


デマ速「火傷はない!」

突っ込み入る

デマ速「俺が聞いた話なんだ!」

ソースは?

デマ速「おまえが証明しろ!」


アホすぎじゃね?って話













ゆる系速報氏の反論の要旨

7月1日放送 フジテレビ 直撃LIVEグッディ!
7月1日放送フジテレビ「直撃LIVEグッディ!」
21:35 - 2015年7月6日ゆる系速報・ぽん太くん Twitterより

運転士さん怪我なかったんですか?」
そうなんです、実は、昨日の番組中にですね、一人の方が救出される映像があったじゃないですか、この方はなんなのかという話をしたんですけれど、どうやらこの方がですね、実は怪我を負いながら現場から7キロ小田原まで運転して、そしてその後救助された運転士さんであるというふうな情報も入ってるんですね、だから、ほんとにギリギリのところまで運転士さんはひとりでね、消化もして乗客を小田原駅まで届けたということがわかってきたんですね」
該当部分音声書き起こし

ゆる系速報氏の言い分によると、7月1日放送 フジテレビ「直撃LIVEグッディ!」を見てツイートしたということらしい、ところが録画をしておらずデマ警報されたツイートでは別の映像からキャプチャーした画像を使用。

彼の言い分を最大限好意的に解釈すると、白い革靴云々という話は画像選別の際、本当に運転士かと独自に検証をしたということになる。いきなり白い革靴から運転士を連想したかのような話になっていたので「何言ってんだこいつ」だったがどうも違うらしい。

火傷ではなく「怪我」なので少しニュアンスは違うが、煙を吸って気分が悪くなっただけというニュアンスでないことは確かだ、怪我といえば外傷をともなうものだから、火傷としても大げさではない。

そしてなにより「1号者から運ばれる運転士とみられる男性」とテロップが入り、怪我を負いながらも消化活動をし小田原まで運転し救助された、ギリギリのところまで運転士さんは頑張ったのだと、感動的にそして讃えるかのように報じた。




7月1日 朝日新聞デジタル

運転士は緊急停止をかけた。車内を確認しようとデッキに出ると、1両目の最前列付近で火の手が上がり、壁や天井はオレンジ色の光に包まれていた。その中に、炎に包まれた男がいた。

 煙が充満する中、運転士は車両に備え付けの消火器で何とか消し止めたという。だが、自身もけがを負い、小田原駅に到着した後に病院で手当てを受けた。

新幹線、安全守るには 難燃性で炎上は防ぐ|朝日新聞デジタル 2015年7月1日


これは明け方にアップされた朝日新聞デジタルの記事、この記事も運転士が怪我を負ったと記述。この朝日の記事ですら、運転士の視点で描写し、怪我を負いながらも職務を全うした事を伝えている。




上のふたつのソースと見比べてみよう

【知ってほしい】 小田原駅で救急搬送されたのは新幹線の運転士だったそうです。 ヤケドを負いながらガソリン炎上を鎮火させた後、安全を確認して運転再開。 他国なら、英雄として讃えられているはず。

— ゆる系速報・ぽん太くん (@JPNG5) 2015, 7月 1


デマ警報された件のツイートの文章と見比べると、特に誇張をした部分はないと言える。「怪我を負った」「搬送されたのは運転士」とデマ速が否定しようとしたキーワードがしっかりと報道されている

ゆる系速報氏はこの直撃LIVEグッディ!の放送と朝日新聞デジタルの見て、特に誇張することのないツイートをしたということになる、時系列的に見ても不自然なところはない。

唯一表現が違うのはけがをやけどにした事だが、「けがを負った」を「やけど」とした事が悪なら、「けがを負った」を「火傷がない」としてしまったデマ速はいったいどれほどの悪党になってしまうのだろう。









過去 VS 現在

彼らの示したソースをそれぞれ日付を付けてまとめると面白いことがわかる

ネットデマ速報が提示したソース
6月30日乗客語る“恐怖のその時”…駅は身動きとれず大混乱
6月30日火災の車両が小田原駅に到着、車いす搬送の乗客も
6月30日東海道新幹線内で男が焼身自殺 乗客たちの緊迫の証言です。
6月30日東海道新幹線火災、運転士も煙を吸い救急搬送
ゆる系速報ぽん太くんが提示したソース
7月1日新幹線、安全守るには 難燃性で炎上は防ぐ:朝日新聞デジタル
7月1日フジテレビ直撃LIVEグッディ!
6月30日 VS 7月1日

なんだこりゃ?

この騒動を「事実 VS 事実」と評した人がいたけれど、実際は「過去 VS 現在」。事件から一日経って出てきた新情報を、情報が錯綜する事件当日のニュースで打ち消そうとしたという構図、現在の情報を過去の情報で打ち消そうとした。

これが正しいとするならばどんな話だってデマにできてしまう、ちょっと古いニュースから現在と違う記述を探せばいいだけなのだから。

「百田尚樹はハゲだ」
「昔はフサフサだったからそれはデマだ」


例文をあげるのも馬鹿馬鹿しいがこういうことだ。

ゆる系速報氏が別の動画の画像を使用したことに起因している一面があるので、デマ速にそういう意図があったとは言えない。しかし、結果的には大間違いであった、新しい情報に辿り着く前にデマ警報を出してしまったという検証のずさんさと勇み足が露呈した格好だ。

もっと丹念に調べていたら、朝日新聞デジタルの記事は案外容易に見つかったはずだし、直撃LIVEグッディ!の放送映像にまで辿り着き、ゆる系氏のツイートとほぼ変わらない報道がされていたことを知ることもできたかもしれない。もっと言えば、ゆる系速報氏に情報源がなにかを直接質問することだって出来たのだ。

独自取材がもし真実であったとしても、拡散元を取り違えていたことは明白である、本来ならば警報を削除し謝罪したうえで

一部報道でも伝えられTwitter上でも拡散されていましたが、当アカウントの独自取材により間違いである事がわかりました」
このような訂正をしなければならないはずだ。

しかし

ゆる系速報氏に決定的な証拠を突きつけられたにも関わらず、ネットデマ速報は撤回も訂正も謝罪もせず沈黙を決め込んでいる

彼はいったいなんのためにデマ警報を行っているのかという話にもなるだろう、フジテレビや朝日新聞にはデマ警報を出しもしない、それらを見てツイートをした個人にデマ拡散の汚名を着せやり玉にあげただけではないか。

本当は個人を中傷したかっただけではないのか

独自取材(自分だけが知っている情報)によって世間に出回っている情報が間違っているとわかったのなら、報道機関もそれを見て呟いた人もRTした人も責めてはいけないはずだろう、今回のデマ速のやり方は道義的に許されない行為だ。










最後に

これはTogetterまとめのコメント欄にも書いたことだが、実は元のツイートを知らずデマ速のデマ警報ではじめて知った、ゆる系氏の反論をみて「これはデマ速が正しいだろう」と思っていた、まぁ大して興味のある話でもなかったからね。

上でも書いたが「白い革靴から判断した」とか「なんんじゃそら、お前の勝手な妄想かよ」と皆が思っただろう、私もそうだった。

結論から言うとこれは単にこの人が話下手なだけ、話の筋道もばらばらだし、言うべきことも言えてない、言わなくてもいいことを言って余計に立場を悪くしているようなところもある、本記事で省いた東京新聞の部分などはまさにそうだ。

彼はそういう部分でものすごく損をしている、苦労して決め手になる証拠を提示したのに、それまで言ってきたことが不味すぎたせいで、「なんで最初にそれを言わなかったの?」と後付の言い訳だと感じた人も多かっただろう。

しかし論点はそこじゃない

ネットデマ速報報道以上の事を言ったからデマだ!」
ゆる系速報報道を見たとおりツイートしたんだ!」
ここだ

ディベートの勝負をしているわけでもなければ、煽り合いをしているわけでもない。そこを履き違えると真実など見えなくなってしまう、嘘をついてでも自分が勝っているとアピール出来たほうが勝ってしまう。

正しいか、間違っているか

必要なのはこれだけだ。

勘違いしている人は多いが、どちらが真実であったかでもない。運転士はどの程度のダメージを負っていたのか、搬送された人が本当に運転士だったのか、これからわかってくる事もあるかもしれないが、このデマ警報騒動の論点はそこじゃない。

ゆる系速報氏がツイートする 2015年7月1日 15:37 までに、搬送されたのが運転士とする報道があったか、火傷を負ったとする報道があったか、ここが論点だ。「報道にないからデマだ」と言ったのだから、報道にあったらそれはもう間違いだ。

怪我を火傷としてしまったことがデマだということであればそれは正しい、しかし実際のデマ警報は違う。

実は議論においてもゆる系速報が勝っているんだけどね、デマ速は独自取材のソースを提示できなかったし、直撃LIVEグッディ!のソースを提示された以降沈黙を続けているからだ、実際のところ「俺は聞いた」の一点張りなだけで切り返しができているわけでもないからね。






おまけ

10、修正するなら?

修正するならこんな感じ?そんな必要もないと思うけどね。
あ、リツイートはしないように(懇願)



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